ものもらいとは

正式な病名は霰粒腫と麦粒腫と呼ばれます。
霰粒腫とは、まぶたにできる固い腫瘤です。感染性のものではなく無菌性の炎症によるものです。
目の縁にある脂の腺（マイボーム腺）の出口がつまることでその中にお粥状の分泌物がたまって肉団子のような塊を形成している状態です。
通常痛みはありません。

麦粒腫とは、まぶたの内側のマイボーム腺が感染する事で起こる内麦粒腫とまつ毛の毛根などの感染による外麦粒腫に分けられます。
麦粒腫は症状として痛みや腫れを伴います。

治療について

霰粒腫の治療は病変部を切開して塊ごと摘出する手術が有効です。
早期であればステロイド薬を注射することで治ることもあります。

麦粒腫も霰粒腫同様に切開や穿刺、点眼や軟膏の病状に合わせた治療が有効です。
また、高齢者では悪性腫瘍との鑑別が必要であり病理検査が必要になる場合もあります。

当院では霰粒腫・麦粒腫の外来手術を行なっております。
点眼治療でなかなか小さくならないものもらいも、ぜひご相談ください。

手術について

当院ではなるべく痛みが感じにくいように、皮膚に麻酔のクリームを塗った後に局所麻酔の注射を施してから手術を行います。
病変部をメスで皮膚側もしくは結膜側から切って内容物を取り除きます。
場所や大きさ、炎症所見によって手術法は異なります。
まぶたの機能と見た目を維持できる手術法と最適なタイミングを選択することが大切です。