定期的な目の写真撮影のすすめ
みなさま、こんにちは。
連日の相当な日差しで、逆に長袖の方が肌が痛くないくらいですね。
あまりの暑さで、院内の植物も長時間外に出すと干からびそうなので室内で管理しています。
院内は冷房空調をしっかり効かせてますのでゆっくりと涼んでいただければと思います。
さて、皆様は目の健康診断をされておりますでしょうか。
当院では最新鋭のカメラ機器を設置しており眼底検査で様々な特殊モードでの撮影が可能です。
今回は当院で一番使用頻度の高いOCT画像検査をご紹介します。
OCTとは、Optical Coherence Tomography(光干渉断層撮影)の略語で、光の干渉性を利用して試料内部の構造を高分解能・高速で撮影する技術です。
例えるなら、キャベツを切らずに切った場合の断面部が観察できるみたいなものです。
主に網膜の浮腫みの状態や視神経繊維の厚みを計測して網膜症や緑内障のリスク等を判定可能な優れものです。
眼科領域においては、これなしでは網膜疾患の診療は難しいと言ってもよいほど必要不可欠なものとなっています。
当院では、ただ単にOCT画像検査をするだけではなく、強度近視の方には眼軸長を計測して眼軸補正後の画像を診療に使用しています。
強度近視の方は目が長く、網膜が薄くなる傾向があります。
その結果、網膜剥離や緑内障のリスクが高まるのですが、画像を眼軸補正することで患者様の一人ひとりの眼の状態をより正しく判定可能となります。
こちらの画像は眼軸補正前のOCT画像です。
いろいろ書いてあって難しいですが、簡単に言うと緑が厚くて赤が薄いところと思ってください。
近視が-6.5Dくらいある目で、眼軸補正なしに普通にOCT画像をとるとこんな感じです。
こちらが眼軸補正後です。
明らかに色合いが変化しています。
ただし、これをしたからといって、別に目の状態が良くなっているわけではないです。
あくまでも眼軸長と照らし合わせて、より正確な網膜の状態を判定して確認するために使用します。
皆様におかれましても、40歳以降の方は定期的な眼底の検査がおすすめです。
特に緑内障は家族歴が重要で、ご家族に緑内障の方がいる方は一度は検査がされてはいかがでしょうか。
そして全然関係ないですが、夏といえば皆さんカブトムシは好きですか。
僕はカブトムシを少年時代に捕まえて飼った記憶があります。懐かしいですね。
この辺りだと自然に木に発生している個体を捕まえる場所はあるのでしょうか。
僕の地元の九州ですと超一級の場所があって、その木には昼間でも歩いていたら向こうからぶつかってくるくらい飛んできていました。
そんな場所もだんだんと減ってきているのでしょうね。
実は先日、子供がカブトムシを欲しいと言ったので、仕方なく(ほんとは僕が欲しかった)買ってきたのですが、次の日にいきなり脱走していなくなり大騒ぎとなりました。
すぐにクローゼットで下の写真の状態で発見されましたが、カブトムシは力が強いので皆様もちゃんと蓋を閉めたか確認しましょうね。